マルゼン　ワルサー P38 (ガスブローバック)

マルゼン　ワルサー P38 (ガスブローバック)

【 製品ストーリー 】
温故知新、軍用銃という枠に収まりきらない名銃
いかにもドイツ的な美しい曲線とシャープな直線で構成される力強いデザイン。凹凸が複雑に噛み合うメカニカルなバレル基部。水平方向に溝が彫られたユニークなグリップ。各パーツに打刻された〔鷲と359〕のプルーフマーク。80年以上を経た現在も色褪せることのない洗練されたデザインと存在感は観る者に圧倒的な印象を与えます。

ワルサーP38は第二次大戦で活躍したドイツ軍制式ピストルで、前線部隊を指揮する将校や戦車搭乗員の自衛ピストルとして使用されました。ダブルアクション・トリガーとハンマー・デコッキング機能を巧みに組み合わせ、速射性と安全性を見事に両立させたメカニズムは当時最も進歩的な設計でした。その優れた設計思想は、M92FSを始めとするその後のオートマチック・ピストルの開発に大きな影響を与えています。

そんな名銃と呼ぶに相応しいP38を、トイガンでかつてないほどリアルに再現したのがマルゼンの「ワルサーP38 ブローバック」です。

実物のメカニズムを取り入れ、ロッキングラグによる独特のショートリコイルをそのままブローバックアクションに活用、スライド内のダミーファイアリングピンを実際にロックするセフティレバー、スライド閉鎖時に突き出すローディング・インジケーター、完璧に再現したフィールドストリッピングなど、随所に工夫を凝らしています。ディテールにおいては、ワルサー社より100枚余の図面提供を受け、実物の細部を徹底的に調査し、可能な限り正確な形状を再現しました。まさに1/1スケールの模型といっても過言ではない完成度。操作・分解まで実物のフィーリングにこだわった逸品です。名銃ワルサーP38を是非コレクションに加えてください。

【 主な特徴 】
★P38戦時モデルの中でもワルサー社が1941年に一貫して製造した「ac41」をモデルアップ。ドイツ・ワルサー社から提供された100枚余りにも及ぶ実物図面を徹底的に調査し、外観・内部パーツに至るまで、可能な限り正確な形状と構造を反映させました。

★トリガーガード上部は、ac41の特徴であるストレートラインを忠実に再現。★エキストラクターはダミーながら金属製の別パーツを使用。★P38戦時モデル独特の横溝グリップの形状は、実物図面を基に立体化。塗装職人による高度なエアブラシ技術で1つ1つを丹念にペイントし、当時ベークライトで作らていた特徴のある赤茶マーブル模様を再現しました。

★実物同様のDA（ダブルアクション）/ SA（シングルアクション）トリガー、ハンマーデコッキング操作が可能。★P38独特のショートリコイル・アクションも忠実に再現しました。スライド後退開始と同時に、アウターバレルも5mm程度後退して固定されるアクションは見応え十分。実物同形状の金属製「ロッキングラグ」が上下し、バレルをロック / 解除します。その証拠に、アウターバレルを手で持つとスライドを引くことが出来ません。ぜひ確かめてみてください。

★スライド後部のファイアリングピン（※ダミー）にも注目です。実物同様、デコッキング操作と連動してファイアリングピンをブロック（動かないように固定）し、安全にハンマーがダウンするギミックを再現しました。セフティオン時も同様にファイアリングピンが完全にブロックされ、その証拠にハンマーは前に押しても動きません。ぜひ確かめてみてください。★ローディングインジケーターもダミーながら、スライド閉鎖時に突き出すギミックを搭載しました。実物の9mmパラベラム弾と6mmBB弾の違いにより、機能は保持していませんが、チャンバー内のBB弾の有無とは無関係に、スライドが後退すれば自動で引っ込み、閉鎖位置まで前進すれば突き出す「装填状態」になるように設計しています。
〈補足説明〉スライドに連動するだけで、インジケーターとしての機能はありません。 実物紹介の写真や動画では撮影時の配慮により、弾は未装填でインジケーターは引っ込んでいる状態が多いですが、実際の戦場において携行時は常に弾が装填されていたでしょうから、本来の状態として「常時突き出し」を選択しています。

★実物と全く同じ方法でフィールドストリッピング（通常分解）が可能。アウターバレルをショートリコイル（またはスライドをホールドオープン）させた状態で、バレルリテーナーラッチを下に回転させれば、スライドアッセンブリーが前方に抜け、次いで内側のロッキングラグを下げれば、バレル部分も前方に分離します。★マガジンはシングルカラムの実物図面をベースに設計。戦時初期型マガジンの特徴でもある四角いスポット溶接跡も忠実に再現しました。ダブルカラムマガジンが主流の現代銃に見慣れた我々の目には新鮮なスリムボディです。サイズ上、ガスブローバックガンとして良い条件を持つマガジンではないにも関わらず、力強いリコイルショックと発射性能で高いパフォーマンスを発揮します。

★P38の各パーツには様々な刻印が打たれていました。その刻印のひとつひとつには意味があり、それらを知ることでP38への理解が一層深まります。

【 モデルスタンプ 】
1938年にP.38（Pistole 38：ピストーレ38）の制式名でドイツ陸軍に採用された軍用銃であることを意味します。

【 ファクトリーコードと製造年 】
〔ac〕とは1940～1945年の間に、ドイツ陸軍がワルサー社工場に与えた固有のメーカーコードです。つまり「ワルサー社で1941年に製造された」ことを意味します。これら戦時モデルのP38は、軍の方針により、敵国に製造メーカーやその製造所在地を秘匿する目的で、銃のいずれにもワルサー社の社名やロゴが表記されませんでした。

【 バッフェンアムト（プルーフマーク） 】
「鷲（イーグル）359」と呼ばれるドイツ陸軍承認スタンプです。軍のテスト（検品）に合格した部品にこのマークが打刻されました。〔359〕は、ワルサー社部品製造工場に与えられた番号です。つまり、軍用銃に使われる正規部品であることを証明します。

【 製造番号（シリアルナンバー） 】
各アッセンブリー（ スライド / バレル / フレーム ）に同一の製造番号が打刻されて1丁の銃が完成します。ac41は、112,795丁製造されたという調査から、マルゼンの「P38 ac41」は次の112,796丁目に相当する〔2807 k〕に決定しました。


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